「レントゲンでは異常がない。」
「マッサージを受けてもすぐ戻ってしまう。」
このような腰痛は、腰そのものではなく骨盤や体の左右差が原因になっていることがあります。
人間の体は全身がつながっているため、足や股関節、胸郭の動きが悪くなるだけでも腰へ負担が集中してしまいます。
骨盤が横にズレると腰に負担が集中します
今回の患者様では、
- 骨盤が右へ横にズレる
- 左へ体を倒すと右脇腹が詰まる
- 左へ体を倒すと右かかとが浮く
という特徴がありました。
一見すると腰の問題に思えますが、実際には右脇腹(腹斜筋や広背筋など)の硬さが大きく影響していました。
右脇腹の柔軟性を改善すると、左へ体を倒しても右かかとが浮かなくなり、体のバランスも改善しました。
さらに後ろへ反る動作では、
- 太ももの前(大腿四頭筋)
- 胸郭の硬さ
が影響していることも確認できました。
腰だけを施術するのではなく、原因となっている部位まで評価することが大切です。
こんな検査で原因が見つかることがあります
当院では、
- 骨盤の左右バランス
- 左右への体の倒しやすさ
- 股関節の動き
- 胸郭の柔軟性
- 足の接地バランス
などを確認し、腰痛の本当の原因を探していきます。
痛い場所だけではなく、「なぜそこへ負担が集まったのか」を見つけることが改善への近道です。
改善後も再発予防がとても大切です
痛みが軽くなったあとも、体には今までの動きのクセが残っています。
そのため当院では、
「しばらく普段通り生活していただき、もし違和感や痛みが戻るようであれば再度確認しましょう。」
という形で経過をみることもあります。
一時的に痛みが消えても、左右差が残っていると再発しやすいためです。
自宅でできる片足立ちリハビリ
再発予防としておすすめなのが、片足立ち股関節リフトです。
やり方
- 真っすぐ立つ
- 片足で立つ
- 反対側の膝を90度より高く持ち上げる
- 背筋は伸ばしたまま5秒キープ
- 左右10回ずつ行う
ポイント
- お腹を軽く締める
- 骨盤を傾けない
- 足ではなく股関節から持ち上げる
- グラついても構わないので姿勢を維持する
この運動では、
- 腸腰筋
- 反対側の腹斜筋
- お尻の筋肉
が協調して働くため、歩行や立位での左右差が改善しやすくなります。
腰だけを鍛えるのではなく、体全体のバランスを整えることが再発予防につながります。
まとめ
腰痛は腰だけに原因があるとは限りません。
骨盤の横ズレや股関節・胸郭の硬さ、そして体の左右差が重なることで腰へ負担が集中しているケースは少なくありません。
「何度も腰痛を繰り返している」
「その場では楽になるけれど、また痛くなる」
そんな方は、腰だけではなく全身のバランスを一度確認してみることをおすすめします。
当院では、体全体の動きや左右差を丁寧に評価し、根本原因から改善を目指しています。

