あなたの「螺旋」はどこで止まっている? スムーズな纏絲勁のための身体チェック

あなたの「螺旋」はどこで止まっている? スムーズな纏絲勁のための身体チェック

 

太極拳の練習を重ねるなかで、こんな感覚に悩んでいませんか?

  • 「腕を巻こうとしても途中で詰まる感じがする」

  • 「胯(クヮ)がなかなか落ちない、沈まない」

  • 「纏絲勁(てんしけい)が“つながらない”、流れない」

  • 「動いているのに、どこか“バラバラな感じ”が残る」

もし、あなたがこうした状態に悩んでいるなら、それは身体のどこかで「螺旋運動=回旋の流れ」が止まっているサインかもしれません。

「螺旋」が通らないと、太極拳はどう崩れるのか?

太極拳の本質的な身体操作に欠かせないのが「螺旋(ねじれ)の連動」、すなわち纏絲勁(てんしけい)です。

腕の動き、胴体のひねり、脚の踏ん張りまでが一つのらせんの流れ
として統合されているとき、動きには芯が通り、柔らかく、かつ強い力を生み出せます。

しかしこの螺旋が「途中で止まる」とどうなるでしょうか?

  • 力が途中で途切れて末端に抜ける

  • 無駄な力みや肩の浮きが起きる

  • 「動いてるのに進まない」妙な重さが出る

  • 相手に力が伝わらず、流されやすくなる

つまり、身体のどこか一部でも“ブレーキ”があると、太極拳の全体の統一感が崩れてしまうのです。

よくある「螺旋の詰まりポイント」3選

螺旋が止まる主なポイントには、いくつかの“身体的ボトルネック”があります。

① 胸椎の硬さ(特に第5〜第8胸椎あたり)

胸を張りすぎて“含胸抜背”ができないと、胴体の捻じれがロックされ、

「腕は巻きたいのに胴体がついてこない」という状態になります。

② 股関節の引っかかり

胯(クヮ)が落ちない=股関節が詰まっている場合、下半身の回旋がうまく連動せず、

腰で無理にひねる代償動作が起きてしまいます。

③ 足部・距骨の不安定さ

足裏が安定せず、足首が内側に崩れていたり外反気味になっていると、

足からのねじれの流れが作れず、螺旋の起点が不安定になります。

あなたの螺旋はどこで止まっている?セルフチェック方法

今すぐに自分でチェックできる簡単な方法をご紹介します。

《チェック①》片脚立ちひねりテスト

  1. 右足で片脚立ちし、体幹を軽く右にひねってみましょう。

  2. 今度は左足で立ち、左にひねります。

➡どちらかの股関節で「詰まる」「ひねりにくい」感覚があれば、そこがボトルネックです。

《チェック②》腕の巻きテスト

両腕を肩の高さに上げ、巻き付けるように内回旋→外回旋します。

➡肩が浮いたり、首に力が入るなら肩甲帯の可動性不足です。

《チェック③》足裏の接地テスト

鏡の前に立ち、両足を45度外開きにした状態で軽く沈みます。

➡どちらかの足で不安定だったり、かかとが浮きたくなる感覚があれば、

足部の安定性に左右差があります。

螺旋を邪魔する身体の癖と、整体でできること

太極拳に熱心な方ほど、自分の身体の状態を“技”でなんとかしようとします。

しかし、もしあなたの螺旋が構造的な歪みや制限で止まっているなら、**いくら練習しても変わらない“感覚の壁”**にぶつかる可能性があります。

❌螺旋を妨げるよくある身体の癖

影響
反り腰・胸を張りすぎ 胸椎が動かず「含胸」ができない
内股・ガニ股 股関節のねじれが歪み、胯が落ちにくい
片足荷重のクセ 片側の足部や股関節に負荷が集中し、軸が傾く
歩き方の乱れ 螺旋が抜けた歩行=胴体がついてこない
  • 股関節・骨盤・胸椎の可動域を改善し、“動きの連鎖”を復元

  • 筋膜ラインや経絡の流れを整え、螺旋運動が通る身体へと再構築

  • 呼吸・体幹圧・足部の安定なども評価し、丹田から螺旋を生む体づくりをサポート

「螺旋が通る体」は、自分では気づけない

太極拳を長年されている方ほど、「なんとなく違和感があるけれど、どこを直せばいいのか分からない」という悩みを抱えています。

その“感覚のズレ”の正体は、構造的にねじれの流れが止まっていることかもしれません。

🧭「なぜか腕が巻きにくい」

🧭「沈墜がうまくいかない」

🧭「脚が流れてしまう」

これらの課題に対し、太極拳の身体原理を理解した整体では、

筋骨格の観点から“螺旋の流れを邪魔している要因”を特定し、身体の連動性を再構築するサポートが可能です。

【まとめ】あなたの「螺旋」を、整体で取り戻すという選択

あなたの太極拳の動きがもう一段階、深まりそうで深まらないと感じるとしたら――

それは「感覚」ではなく、「構造」に原因があるのかもしれません。

整体という視点から身体を見直すことで、

あなたの中の「止まっていた螺旋」が再び流れ始めるかもしれません。

纏絲勁をスムーズに通したい方、身体の深部感覚を磨きたい方、

ぜひ一度、当院の整体を体験してみてください。

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