何をやってもアーチが戻らない患者さん
整体をしていると、よくこんな相談を受けます。
「足のアーチを作る体操をずっとやっているのに 全然アーチが上がりません」
その患者さんは
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タオルギャザー
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足指グーパー
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足指じゃんけん
を毎日頑張っていました。
それなのにアーチはほとんど変わっていない。むしろ足を見ると
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指が曲がっている
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前足部荷重
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浮き指
という状態でした。そこで、ある疑問が浮かびました。
「もしかして、鍛える筋肉を間違えているのでは?」
足のアーチは「トラス構造」
足のアーチは
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骨
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靭帯
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筋肉
で支えられるトラス構造(橋の構造)になっています。
つまり
ある筋肉が強すぎても
ある筋肉が弱すぎても
アーチは崩れてしまうのです。
アーチを潰していた筋肉
観察していくと、多くの患者さんである共通点がありました。
それは
足指で地面を強く握るクセです。この時に強く働くのが
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長趾屈筋
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長母趾屈筋
です。この筋肉が強く働くと
足は
前足部を下へ引き下げる力
が強くなります。すると
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前足部荷重
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浮き指
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アーチ低下
が起きやすくなります。つまり
「足指を鍛えるほどアーチが潰れる」
という逆転現象が起きていたのです。
本当にアーチを支えている筋肉
ではアーチを支えている筋肉は何か。
臨床的に最も重要なのは
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後脛骨筋
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母趾外転筋
です。
特に母趾外転筋は
ショートフットで活性化する
内側アーチの主役の筋肉です。
もう一つの盲点「足首」
さらに観察しているともう一つ重要なことに気づきました。
それはヒラメ筋の硬さです。
ヒラメ筋が硬いと足首は常に
底屈ポジション
になります。すると
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前足部荷重
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浮き指
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アーチ低下
が起こりやすくなります。つまり
足のアーチ問題は足裏だけの問題ではない
ということです。
アーチ復活の整体アプローチ
整体では次の順番でアプローチします。
①緩める
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長趾屈筋
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長母趾屈筋
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ヒラメ筋
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腓骨筋群
②支える筋肉を使う
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後脛骨筋
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母趾外転筋
③足のコントロールを作る
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短趾屈筋
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虫様筋
このバランスが整うと
足のアーチは自然に戻り始めます。
まとめ
足のアーチを作るために重要なのは鍛えることだけではありません。むしろ
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緩める筋肉
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鍛える筋肉
を間違えるとトレーニングでアーチを潰してしまうこともあります。
足のアーチは
「緩める × 支える × 動かす」
このバランスで復活していきます。
もし
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偏平足
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足の疲れ
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外反母趾
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O脚
がなかなか改善しない場合は足の筋肉バランスが崩れている可能性があります。

