春から夏にかけて、服のボリュームが減ると急に気になり出すのが
「背中が丸い」「肩が前に出ている」「首が短く見える」といった姿勢の問題です。
猫背や巻き肩は、単なる見た目の問題と思われがちですが、実際は
・呼吸が浅くなる
・自律神経が乱れやすくなる
・肩こり・首こり・頭痛が慢性化する
といった不調と深く結びついています。
薄着シーズンは、姿勢をごまかせない季節であると同時に、
姿勢をリセットする絶好のタイミングでもあります。
目次
猫背・巻き肩は「背中」だけの問題ではない
多くの方が、猫背や巻き肩を
「背中が硬いから」
「肩甲骨が動かないから」
と考えがちです。
ですが臨床的に見ると、問題はもっと立体的です。
猫背・巻き肩の人に共通する特徴は
・胸郭がつぶれている
・肋骨が下に落ちている
・横隔膜がうまく使えていない
・腹圧が抜けている
つまり、姿勢が崩れているのではなく、体を支える“内側の圧”が抜けている状態です。
背中を無理に伸ばしてもすぐ戻るのは、
支える土台が整っていないからです。
巻き肩を作る「無意識のクセ」
巻き肩の正体は、肩そのものではありません。
よくあるのは
・スマホを見るときに頭だけ前に出る
・呼吸が浅く、息を吸うたびに肩がすくむ
・不安や緊張が抜けにくい
といった日常のクセです。
人は緊張すると、
「胸を閉じる」「腕を内に寄せる」
という防御姿勢を自然にとります。
巻き肩は、体がサボっているのではなく、
ずっと頑張って身を守ってきた結果とも言えます。
薄着シーズン前に必要なのは「矯正」より「リセット」
姿勢改善というと
・胸を張る
・肩甲骨を寄せる
・背筋を鍛える
といった方法が思い浮かびます。
しかしこれらは
正しい姿勢を“作る”アプローチです。
今回おすすめしたいのは
悪い姿勢をやめられる体に戻す=リセット。
リセットの鍵は
-
呼吸
-
胸郭
-
腕と肩のつながり
この3つです。
猫背・巻き肩リセット①|「吐ける呼吸」を取り戻す
まずやるべきは、深呼吸ではありません。
ポイントは
「ちゃんと吐けているか」。
猫背・巻き肩の人は、息を吸おうとしても
胸や肩ばかりが動き、吐ききれません。
やり方
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仰向けで寝る
-
膝を立てる
-
口から細く長く息を吐く
-
お腹と肋骨が自然に凹むのを感じる
これを5〜6呼吸。
吐けるようになると、
肋骨が下がり、横隔膜が動き出し、
自然と背中の緊張が抜けてきます。
猫背・巻き肩リセット②|胸郭を「広げる」のではなく「戻す」
胸を張ると一瞬姿勢は良くなりますが、
多くの場合、腰を反って代償しています。
必要なのは
つぶれた胸郭を元の位置に戻すこと。
簡単セルフケア
・横向きに寝る
・上側の腕を前後にゆっくり振る
・肩ではなく、肋骨ごと動かすイメージ
これにより
・前鋸筋
・肋間筋
・広背筋
といった「姿勢を支える筋肉」が目を覚まします。
猫背・巻き肩リセット③|腕の重さを背中に返す
巻き肩の人は、腕を常に前で支えています。
本来、腕の重さは
背中 → 肋骨 → 骨盤
へと逃げる設計です。
チェック
・腕をダランと垂らした時
・肩が前に引っ張られないか
引っ張られる場合、
腕の重さを背中で受け止められていません。
改善イメージ
「肩を下げる」ではなく
「腕が背中にぶら下がる感覚」。
これが戻ると、
無理に胸を張らなくても姿勢が整います。
姿勢が整うと、見た目以上の変化が起こる
猫背・巻き肩がリセットされると
・首が長く見える
・フェイスラインがすっきりする
・呼吸が深くなる
・疲れにくくなる
そして何より
表情が柔らかくなる。
姿勢は、筋肉だけでなく
神経や感情とも連動しています。
まとめ|薄着になる前に、体を安心させよう
猫背・巻き肩は
「怠け」でも「筋力不足」でもありません。
体が長い時間、
緊張と不安に適応してきたサインです。
薄着シーズン前の今こそ
・無理に正そうとしない
・まず呼吸を戻す
・体を安心できる位置に戻す
この順番でリセットしていきましょう。
姿勢が変わると、
鏡に映る自分の印象が、静かに変わり始めます。

