外反母趾とは、足の親指が人差し指の方向に曲がり「くの字」に変形してしまう足の病気です。一般的な足の病気としての認識は少しずつ高まってきてはいますが、痛みがないと外反母趾になっても気付かない方が多いです。足の親指が突出して痛みが出てくることで気付く傾向がありますが、実は浮指になったり足の横側のアーチが消失してきたり、幾つかの過程を踏んで外反母趾になります。
今後は社会の高齢化や欧米の生活習慣が浸透してきている事によって、外反母趾や足の病気が増加して手術をする方が増えてくる事が予想されます。しかし、手術をしても根本的な部分が改善されないこともあり、再発を防ぐためにも根本的な原因を発見して改善する事が何より重要ではないでしょうか?
外反母趾に類似する病気
内反小趾(ないはんしょうし)
足の小指が親指の方向に変形して曲がってしまう病気の事をいいます。実際は、多くの外反母趾の方が内反小指も併発しています。靴に小指の出っ張っている所が当たって炎症して腫れる事や、魚の目やタコができてしまい強い痛みが発生する事があります。原因として先が細くなった靴、ハイヒールや足に合わない靴や歩行の仕方、重心のかけ方などが考えられます。
モートン病
女性に多い病気で、つま先に重心を掛けると強い痛みがでます。ハイヒールを頻繁に履く人、先端が細い靴をよく履く人、長時間つま先立ちになる動作が多い人に多く発症します。モートン病の特徴として、足の中指と薬指の間の付け根の所がコブのように腫れてジンジン、ピリピリと刺すような痺れや痛みがあります。
強剛母趾(きょうごうぼし)
外反母趾の様な病気ですが外反母趾より厄介なのが強剛母趾です。関節の動きをサポートする軟骨がすり減り、軟骨に骨棘と呼ばれる骨が尖って変形したものができます。繰り返される動作により骨同士が衝突する事で炎症が起こり、その部分から炎症し痛みが出てきます。片足だけ症状が出る人が多く親指を上に反った時に、親指の付け根部分に強い痛みが出ます。