「最近、親指が痛くなってきた」「外反母趾かもしれない」と感じたとき、多くの人は足の変形や疲労だけを疑いがちです。確かに、足の指や関節の硬さは関係します。しかし、特に内股歩きタイプの方は、足だけをケアしても根本改善にはつながりません。
内股歩きとは、立ったときや歩くときに膝やつま先が内側に向く歩き方です。この歩き方は、無意識のうちに足の親指に負担をかけ、外反母趾を進行させる原因になります。
今回は、内股タイプの人が外反母趾になりやすい理由、そして自宅でできるセルフケア法まで詳しく解説します。
目次
内股タイプの歩き方の特徴
内股タイプの歩き方は、次のような特徴があります。
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膝やつま先が内側を向く
立位や歩行時に膝やつま先が自然に内側に向き、O脚やX脚とはまた違った負荷のかかり方になります。 -
股関節が内旋している状態
股関節の内旋により、脚全体の角度が変わり、足の指やアーチに負荷が集中します。 -
足のアーチが崩れやすい
足裏のアーチが潰れやすく、体重が親指側ではなく外側に逃げやすくなります。
これらの特徴が重なることで、親指の付け根や母趾関節に負担がかかり、外反母趾が進行します。
内股歩きが外反母趾を作るメカニズム
内股歩きがどのように外反母趾を作るのかを、順を追って説明します。
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股関節内旋で膝・足が内向きに
内股タイプの人は、歩くときに股関節が内旋するため、膝や足全体が内側に向きます。これは無意識に行われる動きで、多くの人が自覚していません。 -
親指への負荷集中
内側にねじれた脚は、歩行時に親指でしっかり体重を支えられず、踏ん張りが効かなくなります。その結果、母趾関節に負荷が集中し、親指が内側に押し込まれやすくなります。 -
足指や母趾関節の変形
繰り返し負荷がかかることで、関節が変形し、外反母趾が進行。放置すると痛みだけでなく歩行や立位にも影響が出ます。
つまり、足裏だけを揉むケアでは根本改善はできず、股関節や歩き方のクセを直すことが必要なのです。
足裏マッサージだけでは改善できない理由
多くの方が足裏マッサージや親指ストレッチを行いますが、内股タイプではそれだけでは改善しません。その理由は以下の通りです。
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足裏をほぐすだけでは、股関節の内旋は解消されない
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内股歩きのクセが残っているため、親指への負荷は続く
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根本原因は「股関節の内旋」と「歩行パターン」にあり、これを変えなければ何度でも再発する
つまり、外反母趾改善には 「股関節+歩き方+足裏」のセットアプローチ が不可欠です。
内股タイプの外反母趾改善ステップ
では、内股タイプの外反母趾を改善する具体的なステップを紹介します。
1️⃣ お尻と外ももの筋肉を緩める
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座ったままでもOK
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股関節を外側に回すようにストレッチ
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外旋のクセを軽減する
2️⃣ 内旋筋・内もも筋を再教育
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立位や歩行で自然に膝や足が正しい方向に向くように筋肉を鍛える
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簡単なスクワットや内もも押しでOK
3️⃣ 正しい母趾球接地の歩き方
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歩くときは親指の付け根でしっかり体重を支える
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小指側に逃げないよう意識することで、親指への負担を減らす
この3ステップを組み合わせることで、足裏マッサージよりも効果的に外反母趾を改善できます。
自分でできる簡単セルフチェック
自分が内股タイプかどうかを確認する簡単チェックです。
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膝やつま先が自然に内側を向く
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立ったときに親指が浮いている
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歩行時に体重が小指側に逃げている
一つでも当てはまる場合、内股歩きによる外反母趾リスクがあります。
まとめ:親指が痛む前に歩き方と股関節を整える
内股タイプの外反母趾は、足裏だけの問題ではありません。
根本原因は 股関節の内旋と歩行パターンのクセ にあります。
親指が痛む前に、次の3点を意識しましょう。
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お尻と外ももの筋肉を緩める
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内旋筋・内もも筋を鍛えて歩行パターンを改善
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母趾球で体重を支える歩き方を習慣化する
この3つを意識することで、足裏マッサージよりもずっと早く、確実に外反母趾を改善できます。
💡 補足ポイント
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股関節の可動域チェックも定期的に行う
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痛みが強い場合は、整体や理学療法士に相談する
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日常生活の姿勢や歩き方の意識で再発予防が可能
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