仰向けで寝られない人は要注意!横向き寝が肩を壊す?

仰向けで寝られない人は要注意!横向き寝が肩を壊す?

朝起きたときに「肩が重い」「しびれるような違和感がある」と感じたことはありませんか?

多くの方は「枕が合っていないのかな?」「寝返りが少なかったのかな?」と思いがちです。

もちろん、枕や寝具の影響もゼロではありません。

しかし、実は 背骨の硬さ が原因で「仰向けで寝られず、横向き寝になってしまう」ことが、肩の痛みやしびれを引き起こす大きな要因になっているのです。

ここでは、なぜ背骨の硬さが横向き寝につながり、そして肩にダメージを与えるのかを解説し、最後に自宅でできるセルフケアもご紹介します。

なぜ仰向けで寝られないと横向き寝になるのか

本来、背骨は「S字カーブ」を描いており、仰向けで寝ても床との間に自然な隙間ができる構造になっています。

ところが、長時間のデスクワークや運動不足で背骨周りの筋肉が硬くなると、このS字カーブが失われ、背中全体がベタっと張り付くような状態になります。

そうなると、仰向けで寝たときに背中や腰が圧迫されて苦しくなり、無意識に「横向きのほうが楽」と感じてしまうのです。

無意識に横向きになってしまうメカニズム

人間の身体は眠っている間も「楽な姿勢」を探し続けています。

背骨が硬いと仰向けで長くいられず、自然と横向きに転がってしまいます。

しかし横向き寝は、肩に体重が集中してしまうため、別のトラブルを生みやすいのです。

横向き寝が肩に与えるダメージ

横向きで寝ると、上半身の重みが片方の肩に集中します。

特に肩関節の前方〜外側のあたりが圧迫されると、首から腕へと走る「腕神経叢(わんしんけいそう)」と呼ばれる神経の通り道が狭くなりやすくなります。

その結果、朝起きたときに肩や腕に「しびれ」「痛み」「だるさ」を感じるのです。

痛みやしびれの原因になる

圧迫が繰り返されると、単なる一時的なしびれでは終わりません。

肩関節周囲の筋肉や靭帯が炎症を起こしやすくなり、慢性的な肩こり・五十肩のリスクを高めることにもつながります。

「朝だけだから大丈夫」と放っておくと、昼間の作業中にも痛みが出るケースも少なくありません。

今日からできるセルフ対策

仰向けで寝られるようになるためには、まず「背骨の柔軟性」を取り戻すことが大切です。

寝る前にこんな簡単ストレッチを取り入れてみましょう。

  1. 床に仰向けに寝る

  2. 両膝を立てて、左右にゆっくり倒す(腰から背中をひねる動き)

  3. 息を吐きながら10回ほど繰り返す

背骨と腰回りがほぐれ、仰向けで寝るのが楽になります。

仰向け寝をラクにする簡単エクササイズ

背骨の硬さだけでなく、お腹や腰の筋肉バランスも整えることが大切です。

おすすめは「ペルビックカール」というエクササイズです。

  1. 仰向けに寝て膝を曲げる

  2. 息を吐きながらお尻をゆっくり持ち上げる

  3. 背骨を一つずつ床から離すように意識

  4. 吸いながらゆっくり下ろす

これを10回ほど繰り返すと、背骨の可動性が改善し、仰向け寝がラクになります。

横向き寝しかできない人の肩保護法

「どうしても横向きじゃないと眠れない」という方は、肩の下にクッションやタオルを敷き、圧迫を減らしましょう。

また、腕を下に敷き込むのではなく、胸の前で軽く抱えるようにすると神経圧迫を予防できます。

まとめ|朝の肩トラブルは“背骨ケア”から

朝起きたときの肩の痛みやしびれは、単なる「寝違え」や「枕のせい」ではないことが多いです。

背骨が硬くなる → 仰向けで寝られない → 横向き寝で肩が圧迫される → 神経が狭まり痛みやしびれが出る

この流れが隠れた原因です。

まずは寝る前のストレッチや軽いエクササイズで背骨を柔らかくし、仰向け寝を少しずつ取り戻すことが大切です。

もしセルフケアをしても改善しない場合は、整体や専門家に相談することで根本的な解決が期待できます。

「朝の肩トラブルは背骨ケアから」

これを合言葉に、ぜひ今日から取り組んでみてください。

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