スウェイバック姿勢の隠れた犯人「下部胸椎の硬さ」とは

スウェイバック姿勢の隠れた犯人「下部胸椎の硬さ」とは

スウェイバック姿勢とは、いわゆる「腰を反らして上体を後ろに倒したような姿勢」です。

特徴は、

  • 骨盤が後ろに倒れる(後傾)

  • 腰だけが反りすぎる(腰椎過伸展)

  • 胸の下の方(下部胸椎)が丸まりやすい

  • 頭が前に突き出す

一見すると「猫背+反り腰」が合わさったような状態で、腰痛や肩こりの原因になりやすい姿勢です。

なぜスウェイバックになるのか?

「腰が悪いから腰だけ反っているのかな?」と思う方も多いですが、実は原因は**腰ではなく胸椎(特に下部胸椎)**にあります。

下部胸椎は、ちょうど肋骨の下の方(みぞおち〜へその高さあたり)に位置し、体幹の動きや呼吸に深く関わる部分です。

ここが硬くなると胸椎が伸展できなくなり、その代わりに腰で反りすぎてしまうのです。

下部胸椎が硬いと起こること

  • 呼吸が浅くなる

     横隔膜の動きが制限され、胸郭が広がらなくなります。

  • 腰椎や骨盤に負担が集中する

     胸椎が動かない分、腰椎や骨盤が代償して動くため、腰痛やぎっくり腰につながります。

  • 肩や首の不調につながる

     胸椎の伸展・回旋が出ないと、肩甲骨の動きも制限され、肩こりや首こりが悪化します。

スウェイバックと下部胸椎の関係

下部胸椎が硬いと、胸を起こせず、骨盤は後傾し、腰椎だけが反ってしまいます。

これがまさにスウェイバック姿勢の典型パターンです。

「姿勢を正そう」として胸を張ろうとしても、胸椎が動かないため腰を反るしかなく、結果的にますますスウェイバックが強調される悪循環に陥ります。

下部胸椎を柔らかくするセルフケア

1. 下部肋骨ブリージング

仰向けで膝を立て、両手を下部肋骨に添えます。

吸うときに「手を外に広げるように」胸郭を膨らませ、吐くときは力を抜きましょう。

👉 呼吸で胸椎の柔軟性を取り戻すトレーニング。


2. 四つ這いキャット&カウ(胸椎フォーカス)

四つ這いになり、腰ではなく「みぞおち〜下部胸椎」を意識して丸めたり反らしたりします。

👉 腰で反るクセを減らし、胸椎をしなやかに動かす。


3. スレッド・ザ・ニードル

四つ這いから片腕を反対の腕の下に通し、上半身をひねります。

呼気に合わせて胸を大きく回旋。

👉 下部胸椎の回旋可動域を改善。


4. 壁スクワット(胸椎伸展促進)

壁に背をつけ、膝を軽く曲げます。

腰を反らさずに「胸を壁につける」意識で上体を起こす。

👉 腰ではなく胸椎を伸展させる感覚を学習できる。

まとめ

スウェイバック姿勢の隠れた原因は「下部胸椎の硬さ」です。

胸椎が動かないままでは、腰や骨盤に負担が集中し、姿勢を正そうとしても直せません。

ポイントは、

  • 呼吸を取り戻す

  • 胸椎をしなやかに動かす

  • 腰ではなく胸で姿勢を支える

という流れです。

日々のセルフケアで下部胸椎を柔らかくすれば、腰痛や肩こりが楽になるだけでなく、自然と美しい姿勢に近づけますよ。

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