「歩けるけど、なんとなく膝が気になる」
「階段の上り下りで違和感があるけど、放ってしまっている」
こうした声は、整体の現場でも非常によく聞かれます。
そして、その膝の違和感――実は、膝“そのもの”が原因ではないことが多いんです。
今回は、膝の痛み・違和感の“裏にある本当の原因”と、それに対する整体の考え方についてご紹介します。
目次
■ 膝は「影響を受けやすい関節」
膝は、構造上とても繊細な関節です。
上下には「股関節」と「足関節」があり、その2つの動きに挟まれているため、影響を受けやすいという特徴があります。
特に、
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骨盤が傾いていたり
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股関節が固まっていたり
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足のアーチが崩れていたりすると
膝はそのバランスを取るために、“代償的に”頑張らされます。
その結果、膝に違和感や痛みが出ることが非常に多いのです。
■ よくある「代償パターン」
実際の施術の中でも、こんなケースが多く見られます。
① 骨盤の左右差
→ 骨盤のねじれがあると、脚長差が生じ、片膝に偏った負荷がかかります。
② 股関節の動きの悪さ
→ 特に内旋・外旋の制限があると、膝が代わりにねじれてしまい、関節に負担が集中。
③ 足部の不安定性
→ 扁平足や足の着き方に癖があると、膝で踏ん張るクセがついてしまい、炎症の原因に。
つまり、膝だけを見ていても、根本改善に至らないことが多いんですね。
■ 当院では「膝以外」をチェックします
当院では、膝の不調を訴える方にも、骨盤や股関節、足部まで含めて全身を評価します。
実際に「膝に触らず、股関節や骨盤を整えたら違和感が消えた」という方も少なくありません。
これは、整体の得意分野である「連動性の再構築」が効果を発揮した結果です。
■ まとめ:膝の違和感は、“体全体”の声かもしれません
慢性的な膝の違和感は、膝が悪いから出ているとは限らない。
その違和感は、身体が発している「無理してるよ」「限界きてるよ」というサインかもしれません。
膝にアプローチする前に、ぜひ一度、全身のバランスを見直してみませんか?
整体は、その“気づき”を得るための良い入口になります。


