「立ちくらみが続く…」それ、首のゆがみが引き起こすめまいかもしれない

「立ちくらみが続く…」それ、首のゆがみが引き起こすめまいかもしれない

朝、ベッドから立ち上がった瞬間にふわっとめまいを感じたり、電車で立っているときにクラクラした経験はありませんか?特に原因がわからないけれど、頻繁に立ちくらみを感じる…。そんな方は少なくありません。

「病院で検査を受けたけど異常なし」「貧血かなと思って鉄分を摂ってみたけど改善しない」といった声もよく聞きます。実はこのような立ちくらみ、首のゆがみ=ストレートネックが関係している可能性があるのです。

「ストレートネック」が立ちくらみの原因になるって本当?

ストレートネックとは、本来ゆるやかなカーブを描くはずの頸椎(首の骨)が真っ直ぐになってしまった状態です。スマホをうつむいた姿勢で長時間操作することが主な原因のひとつで、「スマホ首」とも呼ばれます。

この状態が続くと、首や肩の筋肉が常に緊張し、頸椎周辺の神経や血管が圧迫されやすくなります。

首のゆがみが脳の血流に影響するワケ

ストレートネックによって首の筋肉が硬直すると、首を通る椎骨動脈という血管が圧迫され、脳への血流が一時的に悪くなることがあります。特に立ち上がったときや、急に頭を動かしたときに血流がスムーズに行かず、立ちくらみやふらつきが生じるのです。

自律神経とストレートネックの深い関係

さらに、首の後ろ側には自律神経の中枢が密集しています。ストレートネックによりこの部分に圧力がかかると、自律神経のバランスが乱れ、血圧や血流の調整がうまくいかなくなり、めまいや立ちくらみが起こりやすくなります。

あなたの首、危ないかも?セルフチェック項目5つ

「自分がストレートネックかも?」と思った方は、以下のチェック項目を確認してみてください。

  1. 壁に背中をつけて立ったとき、後頭部が自然に壁につかない

  2. デスクワーク中、首や肩がすぐに疲れる

  3. スマホを1日3時間以上使用している

  4. 頭痛や肩こりが慢性化している

  5. 猫背や巻き肩が気になる

2つ以上当てはまる方は、ストレートネックの可能性が高いと言えます。

肩こり・頭痛・手のしびれもサインかも?

ストレートネックは首の問題だけにとどまらず、肩こりや目の疲れ、さらには手のしびれなど、全身に影響を及ぼすことがあります。立ちくらみやふらつきと併せて、これらの不調がある場合は注意が必要です。

整体師が教える「ストレートネックによるめまい」の改善法

姿勢を正すだけで、首への負担が大きく軽減されます。まずはスマホやパソコンの位置を目線の高さに合わせるようにしましょう。また、長時間同じ姿勢を続けないことも大切です。

首まわりをほぐす簡単ストレッチ3選

  1. 首の前後ストレッチ:椅子に座り、ゆっくり首を前後に倒す

  2. 左右ストレッチ:首をゆっくり右に倒し、左手で軽く引っ張る(反対も同様)

  3. 肩回し運動:肩を後ろにぐるぐる回して肩甲骨をほぐす

これらを1日3セット行うだけでも、首の緊張が和らぎ、血流が改善されやすくなります。

日常生活で気をつけたい3つの習慣

  1. 枕の高さは首の自然なカーブを保てるものを選ぶ

  2. 30分に1回は立ち上がって軽いストレッチを行う

  3. スマホを持つときは肘を支えて目線の高さに保つ

要注意!こんな場合は医療機関を受診しましょう

ストレートネック由来のめまいは比較的軽度ですが、以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

  • ろれつが回らない

  • 片側だけがしびれる

  • 強い頭痛や吐き気を伴う

  • めまいが急に悪化した

これらは、脳や耳の病気が原因である可能性があり、専門的な治療が必要になります。

耳鼻科?脳神経内科?適切な診療科の選び方

耳の異常(耳鳴り・難聴)を伴う場合 → 耳鼻科へ ● しびれや運動機能の異常がある場合 → 脳神経内科や神経外科へ ● 検査で異常がなかった場合 → 整体や整形外科での相談も視野に

まとめ|立ちくらみの裏に潜む「首のゆがみ」に要注意!

立ちくらみが続いているけれど、原因がわからない…。そんなときは、首の状態に目を向けてみてください。ストレートネックは現代人に非常に多く、誰にでも起こりうる問題です。

しっかりと姿勢を見直し、適切なセルフケアや専門家の手を借りることで、めまいやふらつきの改善が期待できます。「なんとなく体調がすぐれない」を放置せず、小さな不調から見直すことが、健康への第一歩です。