腰痛の原因かも?分離症・すべり症の原因と改善法について解説

腰痛の原因かも?分離症・すべり症の原因と改善法について解説
  • 長時間座っていると腰が痛くなる
  • 腰を反らすと強い痛みを感じる
  • 腰の違和感や鈍い痛みが慢性的に続いている
  • 前屈や後屈の動作がつらく、日常生活に支障をきたしている

このような症状が続く場合、もしかしたら「分離症」や「すべり症」が原因かもしれません。特に腰痛が長引き、改善が見られない方は、この2つの疾患が隠れていることが多いです。この記事では、分離症・すべり症について詳しく説明し、生活習慣や日常動作で注意すべき点をお伝えします。

分離症・すべり症の発症原因

分離症は、背骨(椎骨)の一部である椎弓がストレスを受け、ひびが入ったり、完全に骨折したりすることによって発症します。特に、スポーツ活動や重労働などで背骨に過度な負担がかかると、椎弓部分に繰り返しのストレスが加わり、分離が起こります。

一方、すべり症は、背骨が本来あるべき位置からずれてしまう状態です。分離症が進行すると、椎骨同士の安定が崩れ、脊椎がずれやすくなり、すべり症へと発展します。すべり症もまた、重い物を持ち上げたり、激しい運動を繰り返したりすることで悪化しやすくなります。

分離症・すべり症の種類

分離症やすべり症には、いくつかの種類があります。それぞれ発症原因や進行具合に応じて異なり、適切な治療法が求められます。

  • 分離症:椎弓のストレスによる疲労骨折が主な原因で、進行すると骨が完全に分離することもあります。
  • すべり症:分離症から発展する「分離すべり症」や、加齢によって椎間板が弱くなり、椎骨がずれる「変性すべり症」が代表的です。

分離症・すべり症になりやすい人に共通する生活習慣

分離症やすべり症は、特定の生活習慣や姿勢のクセが影響しています。特に以下のような習慣がある方は、注意が必要です。

  • 長時間のデスクワークや座り仕事:背骨に同じ圧力がかかり続け、腰への負担が大きくなります。
  • 重い物を持ち上げることが多い:腰に過度な負荷がかかるため、背骨にダメージが蓄積しやすいです。
  • スポーツで腰を酷使する:特に野球やサッカー、体操など、激しい運動を行う場合、腰椎にストレスが加わりやすくなります。

日頃の姿勢や動作で気をつけること

日常生活において、姿勢や動作に気をつけることで、分離症やすべり症の予防や悪化を防ぐことが可能です。

  • 正しい姿勢を意識する:座る時には背筋を伸ばし、腰に負担をかけないように椅子に深く座りましょう。立っている時も、体重を均等に分散させることが重要です。
  • 重い物を持つ時は腰を使わず、脚を使う:膝を曲げてしゃがみ、脚の力で持ち上げることで腰への負担を軽減できます。
  • ストレッチや体幹トレーニングを取り入れる:腰椎や骨盤周りの筋肉を柔軟にし、強化することで、腰痛の予防に役立ちます。

まとめ

分離症やすべり症は、日常生活や運動習慣に大きな影響を与えます。当院では、徒手療法を用いて全身をくまなく検査し、痛みの原因を根本的に解決するための施術を行っています。腰痛や身体の歪みが気になる方は、一度お気軽にご相談ください。分離症・すべり症を早期に発見し、適切な治療を行うことで、長引く痛みから解放され、快適な日常生活を取り戻すことができます。