整体って“痛いほど効く”?実は逆かも

整体って“痛いほど効く”?実は逆かも


なぜ「痛い整体」が根強いのか

「しっかり押してもらった方が効いた気がする」
「多少痛くても、ゴリゴリやってくれる方が信頼できる」

こうした考え方は、今も多くの人に根付いています。
長年メディアで取り上げられた“ボキボキ系”のイメージや、スポーツマッサージのような強圧の施術に慣れている人も少なくありません。

ですが、その施術が“本当にあなたの体に合っているかどうか”は別の話です。

実際、日本人の多くは筋肉量が少なく、骨格も華奢な方が多い傾向があります。
そのため、強い刺激に対して過剰に防御反応が出てしまうこともあるのです。

とくに慢性的な痛みや不調がある方は、神経系が敏感になっている状態が多く、
「効かせようとして力を加えるほど、かえって体が固くなってしまう」という悪循環に陥っているケースもよく見られます。

実は「痛くない方が効果的」な理由

施術で本当に大切なのは、“どれだけ変化を引き出せるか”です。
「痛いかどうか」ではなく、「体がどう反応するか」に注目するべきなんですね。

人間の身体は、安心を感じると自然とゆるみ、整うようにできています。
そのためには、筋肉・筋膜・関節、あるいは内臓の動きや神経の通り道など、微細な調整が必要になります。

こういった調整には、強い圧ではなく、やさしく繊細なアプローチの方が向いています。

「なんでこんな軽い刺激で変わるの?」と驚かれることも多いのですが、
それは体が本来のバランスを取り戻すための“反応力”を発揮できた証拠でもあるのです。

実際にあった症例紹介

◉ 症例①|40代女性「ゴリゴリ好きだったのに…」

この方は、以前から“強めじゃないと効かない”と思っていたそうです。
ゴリゴリ押されて、揉み返しが来るのがむしろ効いてる証拠だとさえ感じていたとか。

しかし、慢性的な肩こりや頭の重さが改善されることはなく、
むしろ年々疲れやすくなっていることに気づいて、来院されました。

初回の施術はとてもソフトなものでしたが、施術後にこうおっしゃいました。

「こんなにやさしいのに…体って変わるんですね。呼吸が楽になってるのが自分でもわかります。」

実際、触れてみると筋肉は薄くて、過剰な緊張が目立つタイプでした。
こういったタイプの方ほど、やさしい施術の方が変化しやすい傾向にあります。

◉ 症例②|50代男性「10年悩んだ腰痛が…?」

この方は、スポーツ経験も豊富で筋肉質。
今までは「押される=気持ちいい」と感じていて、10年以上さまざまな整体やマッサージに通ってきたそうです。

しかし、どれも「その場しのぎ」で終わり、完全にスッキリした実感はなかったとのこと。

当院では骨盤の調整に加え、内臓や神経の滑走性を高める施術を行ったところ、
3回目の施術後にこう話してくれました。

「腰痛が“ない日”が来るなんて思ってなかった。自分で自分の体を固くしてたのかも。」

筋肉量が多い方ほど、実は体の内側のこわばりに気づきにくい場合があります。
そのため「強く押しても効かない」のではなく、「押しても届かない」というのが実態なのです。

あなたに合う整体を選ぶポイント

整体を受けるときに、つい「痛かったかどうか」で判断しがちですが、
本当に大切なのは、“体がどう変わったか”です。

・施術後に呼吸がしやすくなった
・重心の位置が変わった
・気持ちが落ち着いた

こうした変化の方が、体の回復力に直結します。

だからこそ、整体を選ぶときには以下のような視点を持ってみてください。

・強さよりも「変化の質」に注目する
・カウンセリングや検査に時間をかけてくれるか
・ビフォーアフターをしっかり伝えてくれるか
・無理な施術や不快な痛みがないか

まとめ

「痛いけど効く」は、場合によっては体にとって防御反応のスイッチを入れてしまうこともあります。
そしてそれは、改善どころか不調を長引かせる原因にもなり得るのです。

整体に通う目的は、「痛みに耐えること」ではなく、
“日常がラクになること”

あなたの体に合った刺激で、本当の変化を感じてみませんか?

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