「なんか足の外側が当たってる感じがする」
「靴の外側ばかり減るんですよね」
そんな声をよく聞きます。
実はそれ、将来的に膝や腰に負担がかかる「姿勢のクセ」かもしれません。
とくにこんな方は要注意です。
- 立ち仕事が多い
- 長時間歩くと足が疲れやすい
- 膝や腰が慢性的に重い
- スポーツ経験がある
なぜ“小指側重心”が問題なのか?
整体師の視点から解説していきます。
なぜ足の外側に体重がかかってしまうのか?
一見すると足の問題のように見えますが、背景には次のような姿勢の崩れがあります。
- 猫背や骨盤後傾による体幹の不安定さ
- 内側アーチの崩れ・母趾球の支持力の低下
- 足首の動きの悪さ(距骨や舟状骨の可動制限)
結果として「小指側ばかりが頼りになる」歩き方・立ち方になってしまうのです。
整体的に見ると、実際どうなってる?
私たちの施術現場では、こんな所見がよく見られます。
- 距骨下関節や舟状骨のロック
- 長趾屈筋や後脛骨筋の機能低下
- 腓骨筋ばかりが過緊張している
- 母趾が踏ん張れておらず、足趾が使えていない
足のアライメントが崩れることで、膝や股関節が代償的に動いてしまい、結果的に関節へのストレスが増えてしまいます。
放置するとどうなる?
- 膝の内側に痛み(鵞足炎・関節裂隙のストレス)
- 足裏にタコができる、踵が痛む
- 片側の腰が張る、慢性的な反り腰
- 足がつる、疲れやすい
初期は「なんとなく違和感」くらいですが、放置すると中~上位の関節まで連鎖していきます。
改善の鍵は「足指と足関節の再教育」
まずは足の内側でしっかり支える感覚を取り戻すことが大切です。
よくあるケアとしては以下のようなものがあります。
- 母趾球荷重の確認
- 足趾のグーパー体操
- 足首周りのストレッチ
当院ではさらに、距骨や舟状骨の調整、長趾屈筋の腱滑走調整、足部の細かなアライメント修正などを行います。
「足指ってこんなに動くんだ!」と驚かれることも多いですよ。
まとめ|足の外側に体重がかかる方は早めのケアを
足の重心は、身体の土台の“状態そのもの”を表しています。
違和感は小さくても、放っておくと膝や腰に負担がかかり続けてしまいます。
「靴の外側ばかり減る」
「立ってると足の外側が疲れる」
もしそんなサインを感じていたら、ぜひ一度チェックしにいらしてくださいね。

