物忘れは体の使い方が原因?脳の機能が低下する3つの習慣とは?

物忘れは体の使い方が原因?脳の機能が低下する3つの習慣とは?

「ついさっきら言われた事を忘れてしまう」

「物をどこに置いたか思い出せない」

等の物忘れが増えたりしてませんか?もしかしたらそれは、脳が委縮し始めたサインかもしれません。記憶には、長期的に記憶している「長期記憶」と、ほんの数分や数時間前に見聞きした事を覚える「短期記憶」があります。今回は、物忘れするいくつかの原因と対策をご紹介します。物忘れを放置すると脳はどんどん衰えてしまう可能性があるので、不安がある方は是非参考にしてみて下さいね。

物忘れがしやすくなる3つの習慣

1. 睡眠不足で物忘れが進む

 睡眠は記憶の固定化(短期記憶を長期記憶に変換するプロセス)に不可欠です。特に、深い睡眠(ノンレム睡眠)中に脳はその日の情報を整理し、重要な記憶を保持します。睡眠不足になると、このプロセスが妨げられ、短期記憶が弱くなることがあります。

2. 運動不足で物忘れが進む

 手足を含む全身の運動は脳の血流を促進し、記憶を司る領域(特に海馬)の健康を保つ助けになります。運動が少ないと、脳への酸素や栄養の供給が低下し、記憶力に影響を与える可能性があります。

特に手足は脳と直結していますので、手や足を良く動かす運動や作業などが良いです。

3.五感の刺激不足で物忘れが進む

目で見て、耳で聴いて、鼻で匂いを嗅ぎ、舌で味見をし、肌で触れるなどの五感をフル活用する行為は脳に直接良い刺激を与えます。しかし五感を刺激する行為が少なくなると脳の刺激も減るので、

また、舌で味わうのと同時に、よく噛んで食べるのも脳が活性化しやすくなります。よく噛むためには歯も丈夫な方が良いので、歯の健康も脳にはとても大切です。

五感をフルに使う行為としては、料理も非常に適しています。材料選び、食材のカットや形の整え、味見、火の通り具合を香りや音で判断するなどで五感がフル活動しますし、一度に複数の料理を作る事で物事の同時処理能力が身につき、更に脳が活性化するためです。

脳の短期記憶と長期記憶に関連する領域

短期記憶は前頭前皮質(特に前頭葉の一部)で管理されています。この領域は情報の一時的な保持と処理に関与します。前頭葉は、思考や判断、行動、感情のコントロール、コミュニケーションなど、高度な分析・判断を司る大脳の領域は人間らしい活動をするために欠かせない脳のパーツであり、社会的活動をする重要な役割を果たします。

つまり、短期記憶がうまく働かなくなると社会的生活に支障が出やすくなってしまうのです。

長期記憶は海馬(側頭葉に位置)を経由して、脳のさまざまな場所に格納されます。特に大脳皮質が重要です。

脳の活性化と身体との関係性

 脳自体が短期・長期記憶の主な処理器官ですが、運動系と密接に関連しています。体を動かすことによって脳の血流が改善され、記憶力や認知機能を高める効果があるため、手足の動きが間接的に記憶に影響を与えると考えられます。

音による脳の刺激も良い

音も脳の五感に刺激を与える行為であり、なおかつ音は空気の振動で聴こえるものなので、空気の振動が脳にとって心地よい振動になる特定の音が存在します。脳に良い振動効果が出るアイテムとしては、以下が考えられます。

  • ドラムやジャンベなどの打楽器: 打楽器全般はリズムや振動効果が類似しているため、和太鼓と同様の効果を得られる可能性があります。
  • 音響療法の音叉: 音叉を使って特定の周波数の振動を体に伝える音響療法も、和太鼓の振動に似たリラクゼーション効果を期待できます。
  • 低周波振動機器: 低周波を体に与える機器やマッサージ器も、振動効果により血流や筋肉のリラックスを促進する効果があります。

音楽的なリズムと全身の運動を組み合わせるものは、脳の記憶や認知機能に特に有効であると言えます。

物忘れが気になる方へ

当院は、物忘れが気になる方への施術もしています。脳自体が萎縮してしまっている場合は、萎縮を改善するのは難しいですが、全身を検査した上で、これ以上悪くならない様にしたり、物忘れの進行を遅らせる事は可能です。色々やってみたけど改善しない方はぜひ当院にお越しください。一緒に解決への一歩を踏み出しましょう!