スポーツ中や日常生活の動作で、突然「ピキッ」という鋭い痛みを感じ、その後に筋肉が腫れ、歩くのも困難になることはありませんか?これは「肉離れ」の典型的な症状です。運動後に筋肉が張っている、歩行が不自由、急激に動くと痛みが出る、といった症状を経験されている場合、肉離れの可能性があります。
肉離れの発症原因
肉離れは、主に筋肉が引き伸ばされた際に発生します。特に、激しい運動や突然の動きにより筋繊維が部分的に断裂することで起こります。筋肉が準備不足のまま急激な動きをしたり、過度なストレスがかかることで発症することが多いです。ストレッチ不足や筋肉の柔軟性の欠如も、肉離れの一因となります。
肉離れの種類
肉離れにはいくつかのタイプがありますが、大まかに分けると次の2種類があります。
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軽度の肉離れ(1度)
筋肉の繊維がわずかに損傷している状態です。痛みは軽度で、数日から数週間で回復します。 -
重度の肉離れ(2度・3度)
筋繊維が部分的、または完全に断裂している状態です。腫れや内出血が見られることが多く、治療には数週間から数ヶ月が必要になることがあります。
肉離れの一般的な治療法
肉離れを治療する際には、次のようなアプローチが一般的です。
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安静
筋肉の回復を促すため、痛みのある部分を使わず安静にします。 -
アイシング
腫れや痛みを抑えるため、冷却を行います。1回あたり15~20分を目安に、数時間おきに行うのが効果的です。 -
圧迫
患部を適度に圧迫することで、腫れを抑え、血流を改善します。弾性包帯などを用いることが一般的です。 -
挙上
患部を心臓より高く保つことで、血流を促進し、腫れを軽減させます。
肉離れに有効なテーピング
肉離れの治療には、テーピングが非常に有効です。適切にテーピングを行うことで、筋肉の負担を軽減し、再発を防ぎます。
当院では、筋肉の状態に応じた個別のテーピング方法を用い、負傷部位をサポートします。これは、治癒の促進と同時に、日常生活やスポーツ復帰時のパフォーマンスを維持するのに役立ちます。
肉離れになりやすい人の共通点
肉離れを起こしやすい人には、いくつかの共通点があります。
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筋肉の柔軟性が低い
ストレッチ不足や運動前の準備運動が不十分だと、筋肉が硬くなり、損傷を受けやすくなります。 -
筋力のアンバランス
左右の筋力差や特定の筋肉のみを鍛えている場合、バランスが崩れ、肉離れのリスクが高まります。 -
運動の頻度が不規則
普段運動をあまりしない方が、急に激しい運動を行うと、筋肉に負荷がかかりやすくなります。
肉離れになりにくい身体作りを目指す
当院では、肉離れの治療において全身を丁寧に検査し、患者様一人ひとりに合った徒手療法を提供しています。筋肉の状態や体のバランスを総合的に見極め、根本的な原因を探し出しながら治療を進めていきます。再発防止に向けたアドバイスや、筋肉の回復を促すための運動指導も行っておりますので、肉離れにお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。