・首の痛みやこわばりが続いている ・慢性的な頭痛やめまいがある ・寝違えやすい、首が回りにくい ・肩こりや背中の張りがひどい ・手のしびれや力が入りにくい
このような症状がある方は「環軸椎亜脱臼(かんじくついあだっきゅう)」が原因かもしれません。環軸椎亜脱臼とは、首の一番目(環椎)と二番目(軸椎)の関節がずれ、安定性が低下している状態を指します。
目次
環軸椎亜脱臼の発症原因
環軸椎亜脱臼は、以下のような原因で発症することがあります。
・交通事故や転倒などの外傷 ・不良姿勢(猫背やストレートネック) ・デスクワークやスマホの長時間使用による首の負担 ・スポーツによる首への過度な衝撃 ・関節リウマチや先天性疾患による影響
環軸椎亜脱臼の種類と正式名称の由来
環軸椎亜脱臼には、主に以下のような分類があります。
・前方亜脱臼(anterior subluxation):環椎が前方へずれるタイプ ・後方亜脱臼(posterior subluxation):環椎が後方へずれるタイプ ・回旋亜脱臼(rotatory subluxation):環椎が回旋しながらずれるタイプ
環軸椎は第一頚椎(C1:環椎)と第二頚椎(C2:軸椎)で構成されており、これらの骨の関節にずれが生じることから「環軸椎亜脱臼」と呼ばれます。
環軸椎亜脱臼を放置すると起こる事
環軸椎亜脱臼を放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
・慢性的な首の痛みや可動域の制限 ・脳への血流不足による頭痛、めまい、集中力低下 ・自律神経の乱れによる不眠や倦怠感 ・神経圧迫による手足のしびれや筋力低下 ・最悪の場合、脊髄損傷による麻痺や歩行困難
症状が進行すると、日常生活にも支障をきたすため、早期の対応が重要です。
環軸椎亜脱臼の一般的な治療法
病院では、環軸椎亜脱臼に対して以下のような治療が行われます。
・安静・頚椎カラー装着:首の安定を図るための固定 ・薬物療法:鎮痛剤や筋弛緩剤の処方 ・理学療法:リハビリやストレッチ指導 ・手術:症状が重い場合は脊椎固定術を実施
環軸椎亜脱臼を改善するリハビリは存在するか?
環軸椎亜脱臼を改善するためのリハビリには、以下のようなものがあります。
・首や肩周りのストレッチ:筋肉の緊張を緩和 ・姿勢改善エクササイズ:ストレートネックや猫背の矯正 ・バランストレーニング:首の安定性を高める運動
ただし、自己流で行うと症状が悪化する可能性もあるため、専門家の指導のもとで実施することが重要です。
環軸椎亜脱臼は整体で治るのか?治る例と治らない例
整体による徒手療法は、環軸椎亜脱臼の症状緩和に役立つ場合があります。
治る可能性がある例 ・軽度の亜脱臼で、筋肉の緊張や姿勢不良が主な原因 ・日常生活での負担を軽減し、適切なケアを継続できる
治らない可能性がある例 ・外傷や疾患(関節リウマチなど)が原因で構造的に変化している ・長期間放置し、関節や靭帯が損傷している
環軸椎亜脱臼で病院に行くべきか?
以下のような症状がある場合は、すぐに病院を受診することをおすすめします。
・首の痛みが強く、動かせない ・手足のしびれや麻痺がある ・頭痛やめまいがひどく、日常生活に支障がある ・転倒や事故の直後に症状が出た
整体での施術が適しているかどうかの判断も含め、まずは専門医の診断を受けることが大切です。
まとめ:
環軸椎亜脱臼は、首だけでなく全身のバランスや神経の働きに影響を与えるため、単なる痛みの問題ではありません。当院では、徒手療法を用いて首だけでなく全身をくまなく検査し、根本的な原因を探しながら施術を行います。
「病院に行くほどではないが、不調が続いている…」 「どこに相談していいかわからない…」
このようなお悩みがある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。