ばね指と聞くと、多くの人は「指の腱が炎症を起こして引っかかる病気」と思います。
確かに医学的にはその通りですが、実際の現場では指だけのケアでは治りきらないケースが少なくありません。
特に「朝は動かないけど昼になると少し動く」「マッサージを続けてもぶり返す」場合は、指以外の部位に原因が残っていることが多いのです。
全身の“ねじれ”が指に負担をかけるメカニズム
私たちの体は、足元から頭まで筋肉や筋膜がつながっています。
このつながりが“ねじれ”たり“引っ張られたまま”になると、指先にも余計なテンションがかかります。
例えば…
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背骨のわずかなねじれ → 肩の高さが変わる
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肩の位置のズレ → 肘や手首の動きに偏りが出る
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手首のねじれ → 指の腱に局所的な負担が集中する
さらに、足や骨盤の傾きが原因で肩〜指先まで連鎖的に歪むこともあります。
つまり、指の痛みは“被害者”であり、真犯人は別の場所にいることが多いのです。
ばね指を悪化させる生活習慣チェックリスト
あなたの生活の中にも、指に負担をかける「ねじれ習慣」が隠れていませんか?
以下に当てはまる項目があれば要注意です。
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スマホやPCを長時間使うとき、手首がいつも内側に傾いている
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カバンを片側の肩だけにかけることが多い
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歩くとき、片足だけつま先が外を向く
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仰向けで寝ると手のひらが下を向いている
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頭を前に突き出した姿勢で長時間作業する
こうした習慣は、少しずつ全身のねじれを作り、ばね指の回復を遅らせます。
全身のねじれを整えるセルフケア
ここからは、指に直接負担をかけずにねじれを整えるセルフケアをご紹介します。
① 肩甲骨まわりをゆるめる
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両肩をゆっくり大きく後ろ回しに5回
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次に前回し5回
→ 肩甲骨の動きが滑らかになると、腕〜手首のねじれも取れやすくなります。
② 腕と体幹のつながりを回復
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片手を胸の前でクロスし、反対の肩に軽く触れる
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そのまま上半身を左右にゆっくりひねる(各5回)
→ 上半身のねじれを解消し、指先の負担を減らします。
③ 足裏からの連動改善ストレッチ
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裸足で立ち、土踏まずを軽く持ち上げる意識で5秒キープ
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足の指は軽く浮かせる
→ 足元からのバランスが整い、手までの歪みを減らせます。
食習慣で“炎症”を減らすサポート
ばね指の痛みは、炎症が長引くことで悪化します。
食事でも炎症を助長するか抑えるかが変わります。
避けたい食品
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白砂糖・甘いお菓子
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揚げ物や加工肉
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清涼飲料水や甘いカフェドリンク
摂りたい食品
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青魚(サバ・イワシなどのオメガ3)
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良質なタンパク質(卵・鶏むね肉・豆類)
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色の濃い野菜(抗酸化作用が高い)
自分でやっても改善が遅い場合は?
セルフケアで改善するケースもありますが、長期間続くばね指や再発を繰り返す場合は、体全体のねじれを専門的に整える必要があります。
整体では、
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骨盤や背骨のねじれ調整
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肩甲骨や腕の筋膜リリース
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足から手先までの動きの連動回復
を行い、指だけではなく全身のバランスを整えます。
結果として、痛みが取れるだけでなく再発しにくい体を作ることが可能です。
まとめ
ばね指は「指の腱」だけを見ていては改善が遅れます。
全身のねじれを整えることで、回復スピードも持続性も大きく変わります。
もしセルフケアを試しても改善が見られない場合は、一度全身を見直す施術を受けてみてください。
当院では、ばね指の根本原因を見極め、指先から足元までつながりを整える施術を行っています。
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