
「小指や薬指が曲がらない」「開こうとしても動かない」…そんな症状に心当たりはありませんか?
突然の違和感に不安になっている方、長年のしびれを放置してきた方もいらっしゃるかもしれません。
実はその症状、神経に関係するトラブルかもしれません。特に【尺骨神経麻痺(しゃっこつしんけいまひ)】と呼ばれる状態は、当院にもご相談が多く寄せられています。
整体というと「バキバキ怖い」というイメージがあるかもしれませんが、当院ではやさしく丁寧に、お身体全体を見ながら根本改善を目指しています。この記事では、小指と薬指が動かない原因や対処法をわかりやすく解説していきますね。
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小指と薬指が動かない原因とは?
一見「筋肉の疲れかな?」と思ってしまう症状でも、実はいろいろな原因が関係しています。
以下に、代表的な原因をまとめてみました。
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長時間のデスクワークやスマホ操作
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肘の内側にある神経が圧迫されやすく、尺骨神経麻痺につながることがあります。
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手を強くぶつけたり、ひねったりした後の後遺症
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神経や腱に負担がかかり、症状が出ることも。
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猫背や巻き肩など姿勢の乱れ
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姿勢不良が首・肩・肘の神経伝達に影響し、手指の動きに支障が出ることがあります。
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肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)
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肘の内側の尺骨神経が圧迫されることで、小指・薬指が動かしにくくなる代表的な疾患です。
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どれも、日常の中で起こりうるものばかり。違和感を感じたら早めの対応が大切です。
小指と薬指が動かなくなる仕組み
どうしてこの2本の指だけが動かなくなるのでしょうか?実は、解剖学的な理由があるんです。
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尺骨神経が支配している筋肉の問題
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小指と薬指の一部は、尺骨神経が担当しています。
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神経の通り道が狭くなっている
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肘や手首などで、神経が圧迫されやすいポイントがあります。
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筋肉と神経の連携が悪くなる
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神経の働きが低下すると、筋肉がうまく動かせなくなります。
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つまり、筋肉が悪いというよりも「神経の指令が届かない」ことが原因で動きにくくなるんですね。
放置するとどうなる?将来的なリスクとは
「ちょっと不便だけど我慢できるから…」とそのままにしてしまう方も少なくありません。しかし、
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筋力の低下や委縮(筋肉がやせる)
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指が変形して、手が鷲のような形になる(鷲手:わして)
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細かい作業が難しくなる
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感覚障害が広がる可能性
といったリスクがあるため、早めの対処が必要です。
鷲手(わして)とは?その種類と名称の由来
鷲手とは、薬指と小指が伸びずに曲がったままになってしまう症状のこと。
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正式名称:尺骨神経麻痺による鷲手変形
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語源:「鷲の爪」のように指が内側に曲がる見た目から
重症化すると、見た目も機能も大きく損なわれてしまうため、見逃せないサインなんです。
一般的な治療法について
病院では主に以下のような治療が行われます。
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薬物療法(ビタミンB12などの神経栄養剤)
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装具療法(肘や手首を固定して安静に保つ)
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神経のリリース手術(重度の場合)
日常生活に支障が出る前に、早めの診断・治療が大切です。
自宅でできるセルフケア
整体に行く前に、自宅でもできる簡単なケア方法があります。
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肘を温めて血流を促す
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指や手のストレッチ
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猫背改善の体操(肩甲骨を動かす体操など)
無理のない範囲で、日常的に取り入れてみてください。
生活習慣も見直してみましょう
神経の働きを整えるには、生活習慣も重要です。
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食事:ビタミンB群を意識して摂る(豚肉、納豆など)
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睡眠:神経の修復は睡眠中に行われます
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運動:血流を促進し、神経の働きを助けます
生活の土台を整えることで、回復力もぐっと上がります。
整体では全身を検査し、根本改善を目指します
当院の整体では、ただ指だけを見るのではなく、
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首や背中の歪み
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肩や肘の動き
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神経の通り道となる筋肉の状態
をトータルでチェックし、根本からのアプローチを行います。痛みの少ない施術で、リラックスしながら改善を目指せますよ。
まとめ:気になる違和感は、まず相談を!
「これって神経の問題?」「鷲手かも…」と不安を感じたら、
それはお身体からの大切なサインです。
早期にケアすることで、回復も早く、日常生活への影響も最小限に抑えられます。
当院では、丁寧なカウンセリングと検査で、あなたのお悩みに寄り添った施術を行っています。お気軽にご相談くださいね。