🦶 外反母趾と膝の痛み——意外なつながりと改善のヒント
「外反母趾は足の問題で、膝の痛みは別の話」
そう思っている方、実はとても多いんです。
でも、歩くたびに足の指がしっかり使えていないと、
その“崩れたバランス”が膝にまで負担をかけてしまうことがあります。
👣 足の指が使えないと、膝に負担がかかる理由
人の体は、足の指 → 足首 → 膝 → 骨盤と、ひとつのラインで動いています。
特に外反母趾がある方は、親指(母趾)の動きが制限され、
本来“地面をつかむ”はずの動作ができなくなっています。
その結果、
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重心が内側に寄る
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膝のねじれが起こる
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歩行中のバランスが崩れる
といった形で、膝に負担が集中してしまうんですね。
🦵 実際にあったケース
足の親指の変形と膝の違和感を訴える方。
歩行を見てみると、足の指がほとんど使えていませんでした。
検査ではタオルギャザー(足の指でタオルをつかむ動作)が難しく、
足の筋力がしっかり働いていない状態。
そこで、母趾の動きを引き出す施術と、
足首・股関節を連動させる調整を行いました。
回を重ねるごとに、
「歩いてても足が安定してる感じがする」
「施術の後は膝が軽くなる」
といった声が聞かれ、少しずつ足取りが変化していきました。
⚖️ 改善のポイントは“重心”と“足趾”
外反母趾や膝の痛みは、単に関節の問題ではなく、
「重心のズレ」や「足の指の使い方」によっても引き起こされます。
足の指をしっかり使えるようになることで、
体のバランスが整い、膝への負担も自然と軽くなっていきます。
🏠 セルフケアのヒント
自宅でもできる簡単ケアとしては、
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タオルギャザー(足指でタオルを手繰り寄せる)
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母趾の曲げ伸ばし(ゆっくり、丁寧に)
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立ち姿勢の重心を意識(足の裏全体で床を感じる)
といった方法がおすすめです。
継続して行うことで、少しずつ“正しい使い方”を体が思い出していきます。
🌿 まとめ
外反母趾と膝の痛みは、じつは別々の症状ではなく、
足の使い方のクセが共通の原因になっていることも少なくありません。
「膝の痛みが長引くけど、原因がよくわからない」
そんな方は、一度“足の指の動き”に目を向けてみるとヒントが見えてきます。

