起立性低血圧と起立性調節障害の違いとは?簡単な生活改善方法もご紹介

起立性低血圧と起立性調節障害の違いとは?簡単な生活改善方法もご紹介
  • 朝起きるときにフラつく
  • 立ち上がるとめまいがする
  • 立ちくらみや頭がぼーっとして仕事や学校で集中できない
  • 頻繁に倦怠感を感じる、動悸がする

 

このような症状に心当たりがある方は、起立性低血圧や起立性調節障害の可能性があります。特に、長時間座った後や寝起きにフラつきやめまいを感じることが多い場合、自律神経のバランスが乱れていることが考えられます。このような症状は放っておくと、日常生活に支障をきたすだけでなく、転倒などのリスクも高まります。ぜひ、早めの対処を検討してみてください。

起立性低血圧と起立性調節障害の違い

起立性低血圧と起立性調節障害は、似たような症状を引き起こしますが、原因やメカニズムが異なります。まず、それぞれの違いについて簡単に説明します。

起立性低血圧とは?

起立性低血圧は、立ち上がったときに血圧が急激に低下し、脳への血流が不足することでめまいやふらつきを引き起こす状態です。主に高齢者や特定の薬を服用している方に多く見られます。立ち上がってすぐに症状が現れるのが特徴です。

起立性調節障害とは?

一方、起立性調節障害は、自律神経がうまく働かず、血圧や心拍数の調節がうまくできない状態です。特に成長期の子供や若者に多く、立ち上がったときだけでなく、朝の倦怠感や集中力の低下といった症状も特徴です。血圧だけでなく心拍数の変動も重要な診断ポイントとなります。

起立性低血圧と起立性調節障害のそれぞれの発症原因とは?

起立性低血圧の原因

  • 自律神経の乱れ: 糖尿病などの慢性疾患により自律神経が正常に機能しなくなることがあります。
  • 薬剤の影響: 利尿薬や降圧薬などが血圧の低下を引き起こすことがあります。
  • 脱水や出血: 血液量が不足することで、血圧が急激に低下することがあります。

起立性調節障害の原因

  • 成長期の急激な変化: 思春期に急に身長が伸びることで、血流や血圧の調整が追いつかなくなることがあります。
  • ストレスや疲労: 自律神経が過度なストレスや疲労によりバランスを崩しやすくなります。
  • 生活習慣の乱れ: 不規則な生活や睡眠不足が自律神経に悪影響を与えることが多いです。

一般的な治療方法

起立性低血圧

一般的な治療としては、まずは生活習慣の改善が重視されます。例えば、急に立ち上がらない、十分な水分補給をする、塩分を適度に摂取するなどです。また、必要に応じて、血圧を安定させるための薬物療法が行われることもあります。圧迫ストッキングや腹部バンドを使用して血流をサポートする方法も有効です。

リハビリの一環として、足の筋肉を強化するための運動も推奨されます。例えば、足首を動かすポンプ運動や脚の筋肉の収縮を促進するエクササイズは、血圧の安定に寄与します。

起立性調節障害

起立性調節障害に対しては、自律神経を整えるための治療が中心となります。生活習慣の改善、適度な運動、ストレス管理が重要です。軽い有酸素運動(ウォーキングやサイクリング)や呼吸法、筋弛緩法を用いたリラクゼーションが推奨されます。また、規則正しい生活リズムの確立や十分な睡眠も欠かせません。

薬物療法はあまり行われないことが多いですが、症状が重い場合には心拍数や血圧の調整を助ける薬が処方されることもあります。

当院では全身を診断し、根本的な治療を提供します

当院では、起立性低血圧や起立性調節障害の患者様に対して、徒手療法を中心とした根本治療を行っています。徒手療法とは、筋肉や関節を手技で調整し、体全体のバランスを整える治療法です。血圧や心拍数に影響を与える自律神経の機能も改善を目指します。

当院では以下のプロセスで治療を行います:

  1. 全身のくまなく検査: 患者様の全身を丁寧に検査し、症状の原因を明らかにします。血圧や心拍数の変動、自律神経のバランスをしっかりとチェックします。
  2. 原因の特定: 筋肉の緊張や骨格の歪みが自律神経に影響していないかを確認し、必要な調整を行います。
  3. 根本治療: 症状の表面的な解決だけでなく、再発を防ぐための根本治療を目指します。全身のバランスを整えることで、自律神経の機能を改善し、症状を和らげます。

また、生活習慣や食事、運動のアドバイスも提供し、患者様の回復を全力でサポートします。

起立性低血圧や起立性調節障害でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。徒手療法による全身アプローチで、あなたの健康を根本から支える治療を行ってまいります。