
「ダウンスイングで腰が詰まる感じがする」
「腰が引っかかって思うように体が回らない」
そんなお悩みを抱えているゴルファーは、非常に多いです。
この“詰まる”という感覚、実は筋肉や関節が滑らかに動かなくなっている「回旋制限」からくるものがほとんど。特に腰回りや骨盤、股関節、胸椎などの連動に問題がある場合、体幹のねじれ動作がスムーズに出せず、腰がブレーキをかけたように「詰まる」のです。
さらに悪化すると、飛距離の低下、腰痛、ヘッドスピードの減少などにも繋がりかねません。
今回は整体師の視点から、腰が詰まるゴルファーに共通する“3つの歪みパターン”をご紹介します。
目次
歪みパターン①:骨盤の回旋制限(特に左右差)
まず最も多いのが、骨盤の回旋可動域の左右差です。
ゴルフスイングは、骨盤の回旋をベースにした全身の連動動作。そのスタートであるアドレス時点で、すでに骨盤が「右に回りづらい」「左に引けない」などの左右差があると、ダウンスイング時に腰がスムーズに回らなくなります。
こんな人は要注意:
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バックスイングはスムーズだが、切り返しで腰が止まる
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インパクトで左腰が詰まる感じがする
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骨盤の高さが左右で違う(立ち姿で分かる)
こうした人は、仙腸関節や股関節周囲の筋のアンバランスが原因で、骨盤が自由に回旋できない状態です。とくに右利きゴルファーで「左股関節が硬い」場合、フォローでの抜けが悪くなり、腰がブレーキの役割を強制されます。
歪みパターン②:胸椎の硬さと肋骨のロック
次に多いのが、「胸椎の可動性低下」です。
ゴルフスイングは腰より上、胸椎(背骨の中部)と肋骨のしなりも非常に重要です。
ですが、デスクワークや猫背姿勢が長年続いていると、胸椎の伸展・回旋機能が落ちてしまい、バックスイングやフォローの可動域が狭くなります。
その結果、「腰で回ろう」と無理な代償動作が入り、腰の筋肉や関節にストレスが集中して“詰まる”のです。
チェックポイント:
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猫背や巻き肩がある
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スイング中に上半身が窮屈に感じる
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深呼吸がしづらい、胸が開かない
胸椎・肋骨がロックしている状態では、体幹のしなやかさが消え、腰への負担が激増します。これではいくらスイングの練習をしても、身体は動かないままです。
歪みパターン③:股関節の内旋制限と左右差
3つ目は「股関節の内旋制限」、特に左股関節(右打ちゴルファーの場合)の動きが悪い方が目立ちます。
ゴルフスイングでは、バックスイング時に右股関節が外旋し、ダウンスイング〜インパクトにかけて左股関節が内旋します。このとき、左の股関節がしっかり内旋しないと、腰が代わりに回りすぎて詰まってしまうのです。
見逃されがちなポイント:
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あぐらをかくと左右で膝の高さが違う
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歩き方に左右差がある
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左腰〜臀部がつっぱる感覚がある
股関節の内旋は、日常生活ではあまり使われない動きです。そのため、硬くなっていても自覚が少ないことが多いのです。ですが、スイング中には非常に大きな役割を果たしており、ここが詰まっていれば、腰の回旋もうまく逃がせません。
歪みを放置するとどうなる?|慢性腰痛・飛距離ダウンの連鎖
これらの歪みを放置すると、身体はスイングのたびに「代償動作」で無理をします。
具体的には、以下のような悪循環が生まれます:
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腰が詰まる
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無意識に手打ちになる
↓ -
飛距離ダウン、コントロール不良
↓ -
スイングの再現性が落ちる
↓ -
パフォーマンス低下、そして慢性腰痛へ…
「腰が痛いのに練習をやめられない」
「フォームを変えてみても根本的に解決しない」
そういった方の多くは、“体の歪み”を修正していないまま、スイングや練習でごまかそうとしているケースが目立ちます。
当院での整体アプローチ|動きを変えればスイングも変わる
当院では、ゴルファー特有の「回旋動作」に着目し、以下のような流れで施術を行っています:
【ゴルフ整体の主な流れ】
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姿勢評価とアドレスのチェック
→ 骨盤や肩甲骨の左右差、背骨の配列を確認 -
関節の可動域チェック
→ 胸椎・股関節・骨盤の回旋可動域を評価 -
筋膜・筋肉のリリース
→ 特にアナトミートレイン(筋膜のつながり)に沿った調整で、連動性を取り戻す -
骨盤・肋骨・胸椎の調整
→ 関節に適度なモビリティを与えることで、「詰まり」を解消 -
再評価とセルフケア指導
→ スイングに必要な柔軟性と安定性をキープするセルフエクササイズを提案
多くの方が、たった1回の施術で腰の詰まり感が軽減するという実感を得ています。
本来スムーズに回るべき部分が動けば、体の使い方は驚くほど変わります。
まとめ|「腰が詰まる」なら、腰以外を疑え!
ダウンスイング時の腰の詰まりは、必ずしも「腰」が原因とは限りません。
むしろ骨盤・股関節・胸椎などの“連動性の低下”が大きな原因になっているケースがほとんどです。
「ストレッチしても良くならない」
「腰を鍛えても逆に痛くなった」
そんな時こそ、身体のバランスを根本から見直す必要があります。
「自分では解決できない」と感じたら、ぜひ当院にご相談ください。
痛みの原因を的確に見極め、スイングの質を上げるお手伝いをさせていただきます。
腰の詰まりをなくし、もっと気持ちよくゴルフを楽しみたい方は、ぜひ一度ご来院ください。
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