朝だけ腰が痛い=腰が変形している?

実は多い“勘違い”と本当の原因

朝起きた瞬間、腰が痛くて動きづらい。

でも、しばらくすると少し楽になる。

この状態が続くと、

「もう腰が変形してるんじゃないか…」

そんな不安を感じる方は少なくありません。

実際、当院でも

「朝イチの腰痛=変形性腰痛ですか?」

と聞かれることはとても多いです。

ですが、結論からお伝えします。

朝だけつらい腰痛=変形性腰痛

とは限りません。

むしろ臨床では、

別の原因で起きているケースの方が多い印象です。


朝イチ腰痛で多い「本当の原因」

寝ている間に腰が固まっている

人の身体は、動くことで血流や関節の滑りが保たれています。

ところが睡眠中は、

  • 寝返りが少ない

  • 同じ姿勢が長い

  • 筋肉や関節をほとんど使わない

この状態が何時間も続きます。

すると、

腰まわりが“固まったまま朝を迎える”

という状態になります。

そのまま起き上がろうとすると、

準備ができていない腰に急に負荷がかかり、

朝イチだけ痛みが出やすくなるのです。


椎間関節(腰の関節)のロック

朝イチ腰痛の方に多いのが、

腰椎の後ろ側にある椎間関節の動きの悪さです。

  • 寝ている間、腰が反った姿勢で固定される

  • 関節内の圧が高くなる

  • 起き上がる・反る動作で痛みが出る

このタイプは、

年齢やレントゲンの変形とはあまり関係なく起こります。


「反り腰=腰痛の原因」は本当?

「反り腰だから腰が痛いんですよね?」

これもよく聞かれる質問です。

ですが、臨床的には

反り腰は原因ではなく“結果”

であることがほとんどです。

  • 腸腰筋や太ももの前が硬い

  • お腹の力がうまく使えない

  • 骨盤や股関節の動きが悪い

こうした状態の代償として、

腰が反らされているケースが多く見られます。

特に朝イチ腰痛の方は、

反り腰の姿勢が一晩中固定されている

というパターンが非常に多いです。


変形性腰痛の場合はどんな特徴がある?

もちろん、変形が原因で痛みが出るケースもあります。

ただし、その場合は次のような特徴が出やすくなります。

  • 動いても痛みがあまり変わらない

  • 夕方〜夜にかけてつらくなる

  • 疲労や天候で痛みに波が出る

「朝だけ強く痛い」

というパターンとは、少し性質が違います。


朝イチ腰痛セルフチェック

以下に当てはまるものはありますか?

  • 起きて30分〜1時間で楽になる

  • 前屈より、反る動きや起き上がりがつらい

  • 寝返りが少ないと感じる

  • 日中はそこまで気にならない

2つ以上当てはまる場合、

変形よりも「回復不足・固まりタイプ」

の可能性が高いと考えられます。


朝だけ腰が痛い人に大切な視点

朝イチの腰痛で大切なのは、

「腰が悪いかどうか」よりも、

朝を迎える準備ができている身体かどうか

という視点です。

  • 寝ている間の姿勢

  • 全身のバランス

  • 腰に負担を集中させていないか

これらを整えることで、

「朝が一番つらい腰痛」は改善していくケースが多くあります。


まとめ

朝だけ腰が痛いからといって、

すぐに「もう治らない」「変形している」と

決めつける必要はありません。

実際には、

夜の間に腰が固められてしまっているだけ

というケースも非常に多いのです。

  • 朝の腰痛が続いて不安な方

  • 病院で「年齢のせい」と言われて納得できなかった方

  • マッサージでは変わらなかった方

一度、身体全体の状態を確認してみる価値はあります。

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