
「最近ずっと疲れてる気がする」「寝てもスッキリしない」「呼吸が浅い」…
それ、もしかすると“糖質疲労”かもしれません。
糖質は私たちのエネルギー源になる重要な栄養素ですが、摂りすぎると体にさまざまな不調をもたらします。特に現代人に多いのが、糖質過多による疲労感と体の緊張。
なかでも注目したいのが、「体の前側」に現れる不調。
実は、前側の筋膜が固まることで、猫背や息苦しさ、慢性的なだるさへとつながってしまうのです。
目次
なぜ糖質の摂りすぎで疲れやすくなるのか?
血糖値の乱れと自律神経のバランス崩壊
糖質を多く摂ると血糖値が急上昇し、それを下げるために大量のインスリンが分泌されます。
その反動で血糖値が急低下し、頭がぼーっとしたり、イライラ・だるさを引き起こす原因に。
このジェットコースターのような血糖変動は、自律神経にも負担をかけ、疲れやすく抜けにくい体をつくります。
内臓疲労と呼吸の浅さ
糖質が多い食事を続けると、胃腸や肝臓などの消化器に負担がかかり、お腹が張りやすくなったり、内臓が下垂したりします。
その結果、横隔膜がうまく動かず、呼吸が浅くなってしまうのです。
体の前側が「縮こまる」
糖質疲労によって前側の筋肉(お腹・胸・太もも前など)が固まりやすくなると、猫背や巻き肩、反り腰などの姿勢の崩れにつながります。
この姿勢は、呼吸や内臓の働きまで悪化させ、さらに疲れを感じやすい悪循環に…。
前側が固まっている人のチェックポイント
あなたの体の前側、固まっていませんか? 以下の項目でセルフチェックしてみましょう。
🔍セルフチェックリスト
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猫背・巻き肩になりやすい
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みぞおちや下腹部を押すと硬く感じる
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仰向けで寝たとき、腰が浮いてしまう
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呼吸が浅く、口呼吸になりがち
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太もも前側が常に張っている
ひとつでも当てはまれば、前側の筋膜が硬くなっているサインかもしれません。
糖質疲労をやわらげるセルフケア方法
ここからは、前側の緊張をやわらげるための簡単なセルフケアをご紹介します。
運動が苦手な方でも、1日5〜10分でできる内容です。
● みぞおちリリース(呼吸の通り道を作る)
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仰向けになり、テニスボールまたは丸めたタオルをみぞおちに当てる
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腕はバンザイ、脚は伸ばしてリラックス
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痛みがない範囲で1〜2分、ゆっくり呼吸を繰り返す
→ 横隔膜まわりの緊張がゆるみ、呼吸がしやすくなります。
● 太もも前側ストレッチ(反り腰・骨盤前傾のリセット)
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片膝を床につけ、もう一方の脚は前に出して90度
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骨盤を立てたまま、体を前にスライド
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太もも前が伸びるのを感じながら30秒キープ
(左右1セットずつ)
→ 太もも前のハリを緩めて、姿勢の崩れを整えます。
● 深呼吸トレーニング(呼吸と姿勢の再教育)
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仰向けで寝て、両手をお腹に当てる
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鼻からゆっくり吸って、お腹がふくらむのを感じる
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口から細く長く吐き、手が沈むのを感じる
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これを5〜10回、毎晩寝る前に行う
→ 自然と腹式呼吸ができるようになり、自律神経のバランスも整っていきます。
今日からできる「糖質疲労」の予防習慣
食事面のポイント
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お菓子・菓子パン・清涼飲料を減らす
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白い炭水化物よりも茶色い炭水化物(玄米・全粒粉)を選ぶ
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よく噛んで食べ、急激な血糖上昇を防ぐ
姿勢・生活面のポイント
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長時間の座り姿勢に注意(1時間に1回は立ち上がる)
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スマホを見すぎない(首・胸が縮こまる原因に)
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寝る前の深呼吸で心と体をリセットする習慣を
まとめ:疲れやすい人ほど「体の前側」に注目して
現代人の多くは、糖質の摂りすぎに気づかないまま日々を過ごし、その結果「前側の筋肉や筋膜」が硬くなっていきます。
その緊張は呼吸を浅くし、猫背を助長し、慢性的な疲労感へとつながっていきます。
だからこそ、「疲れが抜けない」と感じたときは、糖質を見直す+前側の筋膜をゆるめるという視点を取り入れてみてください。
食事も姿勢も、体はすべてつながっています。
まずは1つ、自分の生活の中に“ゆるめる習慣”を取り入れてみましょう。