膝の内側のズキズキは年のせいじゃないかも?知られざる原因とは

膝の内側のズキズキは年のせいじゃないかも?知られざる原因とは

「立ち上がるときに膝がズキッとする」「階段の下りが怖い」「内側の違和感がずっと続いている」

そんなお悩み、実は40〜60代の方にとても多い症状なんです。

「年齢のせいかな?」「運動不足かな?」と軽く考えがちですが、実は鵞足炎(がそくえん)という、あまり知られていない症状が隠れているかもしれません。

当院にも「病院では異常なし」と言われたけど痛みが続く、そんな方が多く来院されます。この記事では、鵞足炎という言葉を知らなくても、「自分に関係ありそう」と思えるようなヒントをたっぷり詰め込んでいます。

膝の内側の痛み、こんな原因が考えられます

以下のような原因が複雑に絡み合って、膝の内側に痛みが出ている可能性があります:

  • 太もも内側・裏側の筋肉の使いすぎ(縫工筋、薄筋、半腱様筋など)

  • X脚傾向による膝のねじれストレス

  • 長時間の立ちっぱなしや中腰作業(介護・調理など)

  • 足首の硬さや扁平足による歩行のゆがみ

  • 股関節や骨盤の歪みが膝に影響しているケース

  • 加齢による筋力低下と柔軟性不足の併発

ひとつの原因というより、「日常の積み重ね」が痛みに繋がっているケースが多いのが特徴です。

鵞足炎ってどうして起きるの?

鵞足炎は、以下のような仕組みで起きていると考えられます:

  • 太ももから膝にかけて付着する3つの筋肉の付着部(鵞足部)に炎症が起きる

  • 使いすぎ、繰り返しの負荷で筋膜や腱がこすれて炎症に

  • 体の歪みが動作のたびにストレスを蓄積させる

  • 膝の内側が荷重のたびに引っ張られるような状態になる

名前は難しそうですが、要は「筋肉と骨のつなぎ目が悲鳴をあげている」という状態です。

放置するとどうなる?その先にある怖い未来

膝の痛みをそのままにしていると、以下のような悪循環が起きます:

  • 痛みをかばって歩くうちに反対の足や腰にも負担がかかる

  • 運動量が減って筋力が落ち、さらに関節への負担が増える

  • 痛みが慢性化し、階段や歩行が困難に

  • 最悪の場合、変形性膝関節症などの別の疾患へ発展

「たかが違和感」が「歩けない痛み」になる前に、早めのケアが大切です。

鵞足炎には種類があるの?

実は鵞足炎という名前は、医学的には3つの筋肉の付着部の炎症を指します。

  • 縫工筋(ほうこうきん)

  • 薄筋(はっきん)

  • 半腱様筋(はんけんようきん)

この3つが膝の内側で重なり合って骨に付着する部位が「鵞足(がそく)」と呼ばれています。名前の由来は、ガチョウの足のように広がって付着していることから

医学的にはひとつの病名でも、どの筋肉が原因になっているかで痛みの出方や改善方法が変わることがあります。

鵞足炎に対する一般的な治療法

病院や整形外科では、以下のような治療が一般的です:

  • 湿布や消炎鎮痛剤の処方

  • 注射による一時的な炎症緩和

  • 痛みが強い場合は安静指導

  • 理学療法(電気治療やストレッチ)

ただし、「なぜそこに負担がかかったのか」という根本原因まではアプローチしにくいことがあります。

自宅でできるセルフケア

以下のようなセルフケアを日常に取り入れてみましょう:

  • 太もも内側や裏側のストレッチ(力を入れずゆっくり)

  • 足首や股関節のストレッチで動きの連動性を整える

  • テニスボールを使った太もも裏の筋膜リリース

  • 寝る前に湯たんぽやカイロで温めるのも◎

一番大切なのは、「痛みが出る動き」をなるべく避けながら、無理のない範囲でケアを継続することです。

食事・睡眠・運動も実は関係しています

意外かもしれませんが、体の回復には生活習慣が密接に関係しています。

  • タンパク質や鉄分の不足 → 筋肉や腱の修復に悪影響

  • 睡眠不足 → 炎症物質の回収が遅れる

  • 運動不足 → 関節の滑液循環が悪くなる

痛みの出やすい体質になってしまっている場合は、こうした日常の見直しがとても効果的です。

やってはいけないNG行動

次のような行動は痛みを悪化させる恐れがあります:

  • 痛みを我慢して階段を何度も昇り降りする

  • 無理なマッサージや強いストレッチ

  • 冷やしすぎる(慢性痛は温めた方が◎)

  • 痛い側の足に体重をかけすぎる歩き方

「頑張れば治る」と思いがちですが、頑張り方を間違えると逆効果です。

整体で行う根本改善アプローチ

当院では、膝の痛みといっても「膝だけ」を見ません。

  • 骨盤の傾き・股関節のねじれ

  • 足首の可動性や重心の偏り

  • 背骨の柔軟性や筋膜のつながり

など、全身の状態を確認した上で、根本から改善を目指します。

また、

  • 「何が原因か」をしっかりご説明

  • 日常生活や仕事の癖を一緒に見直す

  • セルフケアや簡単な運動指導で再発防止

といった形で、患者さんと一緒に改善していくスタイルを大切にしています。

まとめ:その膝の違和感、放置せずに一度ご相談を

「年のせいかな」「また今度でいいか」と思っているその膝の痛み、

実はもっと早く改善できたかもしれません。

痛みのある体では、家事や仕事、趣味も思いきり楽しめませんよね。

まずは、自分の体に何が起きているかを知ることから始めてみませんか?

丁寧なカウンセリングと検査で、あなたの体の声に耳を傾けます。

「ここなら任せられる」と思っていただける整体院でありたい。

ぜひ、お気軽にご相談ください。