
「最近、手首に違和感がある」「親指を動かすとズキンと痛む」…そんなお悩みを抱えていませんか?
このブログを読んでいるあなたは、きっと日常の中で手首の痛みや違和感を感じているのではないでしょうか。実はそれ、放っておくと悪化してしまう可能性もあるんです。
当院にも「最初は軽い違和感だったのに、どんどん痛くなってきた」「スマホや料理中に手首がズキンと痛む」といったご相談が増えています。
そんな方々に共通しているのは、知らず知らずのうちに“手首を酷使”しているということ。今回は、あなたの手首の不調の原因と対策について、やさしく解説していきます。
目次
手首の痛み・違和感の主な原因はこれ!
以下のような生活習慣や行動が、手首の痛みを引き起こすことがあります:
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スマホの長時間使用(親指の酷使)
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パソコン作業や家事での繰り返し動作
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抱っこや介護などでの手首の負担
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ホルモンバランスの変化(更年期・産後)
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手の使いすぎによる腱や腱鞘の炎症
特に40〜60代の女性は、家事・育児・仕事のトリプル負担によって、手首に大きなストレスがかかりやすくなっています。
その違和感、もしかして「ドケルバン病」かも?
実はこの手首の痛み、正式には「ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」と呼ばれる症状かもしれません。
ドケルバン病は、親指を動かす筋(短母指伸筋・長母指外転筋)を包む腱鞘が炎症を起こす病気です。
【ドケルバン病の仕組み】
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親指を広げたり、物を握る動作で筋肉が引っ張られる
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腱と腱鞘の間に摩擦が起きて炎症が起こる
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炎症により腱鞘が狭くなり、さらに摩擦と痛みが悪化
このような負のループが続いてしまうことで、どんどん症状が重くなっていくのです。
放置しているとどうなるの?
「そのうち治るだろう」と放置していると、以下のような状態に進行してしまうことも:
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ペットボトルのフタが開けられない
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スマホを片手で操作できない
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子どもを抱っこできない
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夜中に痛みで目が覚める
さらに悪化すると、手術が必要になるケースもあるので、早めのケアが大切です。
ドケルバン病の種類と由来
ドケルバン病は、「狭窄性腱鞘炎」の一種です。
この病名は、スイスの外科医フリッツ・ド・ケルバン(Fritz de Quervain)氏に由来しています。彼が1895年にこの症状を初めて報告したことから、彼の名をとって「ド・ケルバン病」と呼ばれるようになりました。
一般的な治療法にはどんなものがあるの?
病院や整形外科では、以下のような治療が行われます:
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安静(サポーター装着)
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湿布や消炎鎮痛剤の処方
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ステロイド注射
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重度の場合は手術
しかし「再発した」「一時的に良くなっただけ」という声も多く、根本改善には至らないこともあります。
自宅でできるセルフケア
自宅でできる予防・改善法としては以下のものがあります:
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手首を冷やす・温める(症状によって使い分け)
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スマホ操作を親指以外に変えてみる
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手のストレッチ(特に前腕〜親指周辺)
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抱っこや作業時の姿勢の見直し
ただし、痛みが強い場合は無理せず専門家に相談してくださいね。
食事・睡眠・運動も整えると回復が早まる
実は、身体の回復には生活習慣も大きく関わっています。
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タンパク質やビタミンC、鉄分を含む食事(腱や筋肉の修復)
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良質な睡眠(自律神経の安定と回復)
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適度な運動(血流改善・体全体のバランス)
日常の積み重ねが、回復力を底上げしてくれますよ。
やってはいけないNG行動
以下のような行動は、炎症を悪化させる原因になるので注意が必要です:
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痛みを我慢して手を使い続ける
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ぶら下がり健康器や鉄棒でぶら下がる
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強いマッサージで押しつぶすような刺激
「よかれと思ってやったことが悪化の原因に…」なんてこともあります。慎重に!
整体での改善は“全身のバランス”から見直します
整体では、痛い場所だけでなく、体全体のバランスからアプローチしていきます。
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手首だけでなく、肩・肘・首・骨盤などもチェック
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姿勢や使い方のクセを確認し、根本から改善
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内臓疲労や自律神経の状態にも着目
そのため、「どこに行ってもよくならなかったけど、ここでは楽になった」と喜ばれる方が多いです。
まとめ:早めのケアが未来の安心につながります
手首の違和感や痛み、「年のせい」「使いすぎ」と我慢していませんか?
もしかしたらそれ、ドケルバン病かもしれません。
気になった今が、体をいたわるチャンスです。整体で全身のバランスを整え、再発しない体を一緒に作っていきましょう。
ご予約・ご相談はお気軽にどうぞ。あなたのご来院を心よりお待ちしております。