水分だけじゃ防げない!熱中症の意外な原因“筋肉不足”にご注意を

水分だけじゃ防げない!熱中症の意外な原因“筋肉不足”にご注意を

気温が上がり始める6月〜9月にかけて、ニュースでよく耳にする「熱中症」。

毎年のように多くの方が救急搬送され、高齢者だけでなく若い世代や子どもにも広がりを見せています。

しかし、こうした情報が増えているにもかかわらず、「毎年のように体調を崩す」「気をつけていても熱中症になる」という声も後を絶ちません。

熱中症はなぜ年々増えているのか

気象庁のデータによれば、猛暑日の増加に伴い、熱中症による搬送件数も右肩上がりに増加傾向。

特に近年は「6月の梅雨明け直後」や「9月の残暑時期」に急増しやすく、体が暑さに慣れていない時期ほどリスクが高まります。

また、高温多湿の日本では「夜間熱中症(寝ている間に体温が下がらず体調不良になる)」や「室内熱中症(冷房を我慢して脱水状態になる)」など、“自覚しにくい熱中症”も多いのが現実です。

従来の予防法「水分・塩分補給」だけでは不十分?

熱中症対策といえば「水分補給」「塩分補給」が有名ですが、実はそれだけでは不十分なケースが増えています。

「ちゃんと水も飲んでるのに、毎年だるくなる」「冷房の中でも頭がぼーっとする」

——そんなあなたは、体の“ある機能”が弱まっているのかもしれません。

それが今回のテーマ、“筋肉不足”です。

「筋肉」が少ないと熱中症になりやすい理由

筋肉は“体内の水分タンク”

実は、私たちの体にある水分の大部分は「筋肉」に蓄えられています。

筋肉は、単なる運動器官ではなく、「体温調整」「水分保持」「代謝」などさまざまな生命維持活動を支えています。

そのため、筋肉量が少ない人は体内の水分保持力が弱く、外気温の変化に対応できなくなる=「脱水・熱中症」に陥りやすいのです。

筋肉量が減ると体温調節機能も低下する

筋肉には“熱を作る働き”もあります。

基礎代謝の多くは筋肉で発生しており、適度な筋活動は体温の安定化に直結します。

しかし、筋肉量が少ないと——

  • 汗をかきにくくなる

  • 体内に熱がこもりやすくなる

  • 自律神経のバランスが崩れる

これらが相まって「熱中症に弱い体」ができあがってしまうのです。

女性・高齢者・運動不足の人は特に注意!

特にリスクが高いのは、以下のような方たちです:

  • 高齢者: 加齢により筋肉量が自然と低下し、代謝や水分保持力も弱まる

  • 女性: 筋肉量がもともと男性より少なく、冷えやむくみに悩む人も多い

  • デスクワーク中心の人: 日常的な運動が少なく、下半身の筋肉が衰えやすい

該当する方は、単に「水を飲む」だけでは熱中症を防ぎきれない可能性があります。

実は“隠れ筋肉不足”?こんな人は要チェック

熱中症リスクを高める生活習慣とは

あなたは、こんな生活をしていませんか?

  • 一日中エアコンの効いた室内にいる

  • 階段よりエレベーターを使いがち

  • 運動は“ここ数ヶ月していない”

  • 夜になると足が冷える・だるくなる

これらはすべて、“隠れ筋力低下”のサインです。見た目にスリムでも、インナーマッスルが弱っていれば熱中症のリスクは高くなります。

「冷え性・むくみ・慢性疲労」は筋力低下のサインかも

特に注意したいのが、「夏でも手足が冷たい」「日中ずっと疲れている」といった慢性的な不調です。

これは筋肉のポンプ機能が低下して、血流が悪くなっているサイン。代謝が落ち、熱をうまく放出できない状態になっています。

あなたの筋肉、機能してる?簡単セルフチェック

  • 椅子から反動を使わずに立ち上がれる?

  • 片足立ちで10秒以上キープできる?

  • 腰を反らずにしゃがめる?

いずれかが難しい場合、“筋力の低下”や“体幹機能の衰え”が進んでいる可能性があります。

整体的アプローチで“熱中症に強い体”をつくる!

正しい姿勢と呼吸が体温調節に与える影響

整体では「姿勢と呼吸」を重要視します。

猫背や巻き肩は肺を圧迫し、呼吸が浅くなります。呼吸が浅いと自律神経のバランスが乱れ、体温調節や発汗機能にも影響が出ます。

正しい姿勢・深い呼吸を保つことで、内臓の働きが活性化し、熱中症の予防にもつながるのです。

深層筋を活性化する施術・ストレッチの効果

整体では、表面的なマッサージだけでなく、インナーマッスル(深層筋)にアプローチする施術を行います。

骨盤や背骨の歪みを整えることで、深層筋が正しく働き、代謝・血流が改善。

さらに、自宅でもできる簡単なストレッチや呼吸トレーニングを取り入れれば、筋肉機能は確実に高まっていきます。

代謝と筋力を高める整体的セルフケア3選

  1. 朝の“ふくらはぎポンプ”ストレッチ

     → 足先から全身に血流が行き渡り、代謝UP。

  2. お腹の深呼吸3分法(横隔膜ほぐし)

     → 自律神経が整い、呼吸力が向上。

  3. 1日10回のスクワット習慣

     → 大腿部の大きな筋肉を刺激して、水分保持力UP。

まとめ|筋肉を整えて、夏を乗り切るカラダをつくろう

水分や塩分だけでは、防ぎきれない熱中症。

実はその裏には「筋肉量の低下」という見逃されがちな要因が潜んでいます。

とくに、

  • デスクワーク中心で運動不足な方

  • 筋肉が落ちやすい高齢者や女性

  • 姿勢や呼吸が浅くなっている方

——こうした方ほど、筋肉の状態を見直すことが、熱中症対策の第一歩です。

当院では、筋肉・姿勢・呼吸をトータルで整える施術を通して、暑さに負けない“夏に強いカラダづくり”をサポートしています。

不調を感じたら我慢せず、ぜひ一度ご相談ください。

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